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あなたにはできますか? <7月10日>

2019.07.10

 『【九州から伝えたい】何千人もの命が自分の判断で左右される 豪雨時の自治体対応の難しさ』というタイトルの記事が9日九州朝日放送から配信されました。

 記事は『何千、何万人の命の行方が自分の判断ひとつで左右されるとしたら…。

 しかも、電話やFAXで多くの断片的な情報が絶え間なく入り、それらを精査する余裕もなく。あなたは正確な選択ができると思いますか?

 考えただけでも背筋が凍りそうな場面ですが、毎年、日本のどこかにそうした判断を迫られている人がいます。』と始まりました。

 記事は大分県との県境にある福岡県の村で起こった、トップに委ねられた判断に関する事実を伝えていました。

 当時、役場には「『家の中に水が入ってきている』とか『助けてください』と電話が来て、役場の職員が外へ出て行った」といいます。

 さらに、「被災者や、県、各関係機関、当然メディアからの電話もある。その対応でなかなか態勢がとれなかった」といいます。

 結局、様々な情報に対応に忙殺され、村長は避難指示を出すことがでず、結果として3人の犠牲者を出したと伝えています。

 さらに記事は広島県の人口約2万4千人、西日本豪雨により12人の犠牲者を出した町のことにも触れ、この町が西日本豪雨で「統制がとれないような状況」になった日のことを伝えています。

 その状況を『実際、内部の動きとしては、あんまり申し上げにくいところではあるんですが、統制がとれないような状況になっていた』

 『かなり電話だったりいろんなことが錯綜するような状況で、ちょっとした混乱状態、パニック状態になっていました』

 『優先度が決められない、最初に聞いた情報を最初に対応するといった場当たり的な対応になっていた』と具体的に記していました。

 そして記事は『予想をはるかに超える豪雨で、同時多発的におきる災害。そのとき、自治体が出すことのできる防災情報には限界があるのです。

 私たちはその現実を受け止め、災害にどう向き合うか当事者意識を持って考えるときにきています。』と結んでいました。

 この記事は災害にあった自治体のトップの判断がいかに重要であるかを伝えているものでした。

 私は6月議会の一般質問で、開成町が最もリスクの高い災害は?という問いに対し、町長からは豪雨による水害という答弁がありました。

 それに対し私は、町長の危機管理意識のレベルが町の安全のレベルと言っても過言ではないと発言し、町長の危機管理意識の重要性を問いました。

 この記事を読んで、災害に関する一般質問をして良かったと思いました。同時に町長答弁を聞いていて『あなたにはできますか?』という疑問も感じました。

 府川町長にはこれまでの災害の概念を全く変えて、どのような災害が開成町に降りかかっても対応できる備えと、誤りのない判断が下せるよう切望したいと思います。