『富士フイルム＜4901.T＞は２３日、子会社の富士フイルム富山化学が、新型コロナウイルス治療薬候補「アビガン」の国内臨床第III相試験において、主要評価項目を達成したと発表した。

　富士フイルム富山化学は今年３月、重篤ではない肺炎の症状を示した新型コロナ患者を対象にアビガンの国内臨床第III相試験を始め、アビガンの投与で早期の症状改善を確認した。本試験でも、安全性上の新たな懸念はなかったという。

　今後、富士フイルム富山化学は、本試験の詳細なデータ解析および申請に必要な業務を進め、１０月中にもアビガンの製造販売承認事項一部変更承認申請を行う予定。』＜『』内は２３日ロイターが配信した記事の全文です＞

　新型コロナウイルスの薬として以前から名前が挙げられていた「アビガン」、有効性についてはっきりしたものがなかなか明示されずにいましたが、この記事によれば期待が持てそうな気がします。

　「新しい生活様式」という名のもとにこれまで専門家から感染防止の対策は様々示され、ワクチンについても世界各国の開発の動きが報道される中、治療薬については取り残されているように感じてきました。

　そんな中、重篤ではない肺炎の症状に改善が確認されたというのは朗報です。１日も早く新型コロナウイルスも、インフルエンザ同様に簡単な検査キットやワクチン、有効な治療薬が市場に出回る日を期待して止みません。