開成町３月議会の一般質問、３日間掲載が空きましたが、５日傍聴した３件目は石田しこう議員の『中学生の自転車通学の解禁を』という質問でした。

　石田議員がお住まいのみなみ地区は若い世帯の多い地域であり、中学に通う生徒も多く、また、位置的にも町内で一番遠方に位置する地域、そこの多くの保護者からの要望だと発言されていました。

　まさに地域の声を町行政に届ける大変重要な議員の役割を果たされていると思います。

　町の答弁は、ただ事務方が用意した原稿を棒読みするのではなく、教育長の噛んで含めるような説得力のあるわかりやすい言葉で、『生徒の安全を第一に考える』従って、通勤通学が一緒になり混雑する時間帯での自転車通学は、万全の安全対策が難しい、というものでした。

　また近隣を見ても通学距離が2㎞以上など、前提条件付きで一部の学校が自転車通学を認めているものの、多くは徒歩となっているとの答弁でした。

　これに対し石田議員は、中学生は忙しく、通学時間がもったいない、保護者の承諾はもちろん保険にも加入するからという地域の声を受け、要望に何とか応えられないかという熱心な発言で、両者平行線でした。

　開成町は全町平坦であり、「自転車の町」として自転車を推奨していることもあり、自転車の活用は大切なことだと考えます。

　しかし、南部の新しく整備された地域と文命中学の周辺では道路状況に大きな違いがあり、この問題は安全な通学路の確保を行うため、道路整備も含めて検討すべきではないでしょうか。

　自転車通学の要望がどういう結果になるにせよ、地域の声を議会できちんと町に質問していくということは大変重要なことであり、石田しこう議員はこれに限らず地域の問題に日ごろから迅速に対応されています。今後とも是非このスタンスを続けてほしいです。