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子育て応援都市宣言 <11月19日>

2019.11.19

 先月末に県外行政視察で訪れた兵庫県相生市、人口約29,500人、面積90.40㎢と、人口は松田町と開成町を合わせたほどで、面積はほぼ箱根町と同様の自治体です。

 かつて造船の街として栄え、昭和40年代には全世界でトップの造船浸水を数年続けたという企業城下町だった様です。

 当時は42,000人を超える人口が、造船の衰退とともに減少が進んでしまい、危機的な財政難と人口減少に陥ってしまったようです。

 その対策として、市長の強い思い入れで「子育て応援都市」を宣言したとのことです。

 平成23年4月1日に出された子育て応援都市宣言とは、

 『子どもは次世代を担うかけがえのない存在であり、子どもたちが夢と希望をもち、健やかに育つことは、私たちの願いです。

 子どもを産み育てやすい環境をつくり、心豊かなたくましい人を育てることは、私たちの使命です。

 わたしたち相生市民は、子どもの笑顔があふれ、子育てに喜びを実感できるよう、家庭、地域、学校、行政みんなが手を携え、地域全体で子育てを支援するまちを目指し、ここに「子育て応援都市」を宣言します』<『』内は相生市行政視察研修資料より抜粋>です。  

 そしてその具体的な実践として「子育て応援施策“11の鍵”」を定め推進された結果、社会保障・人口問題研究所による将来人口推計が近隣地域の市町の中で、相生市だけが上振れしているという結果が得られたようです。

 「子育て応援施策“11の鍵”」は今後何回かに分けて紹介したいと思います。

 一番印象に残ったのは、「市長が限られた財源の中、”選択と集中”という思い切った取り組みの覚悟を決め、強い想いでこの活動を強力に推進したことが成果につながった」という市の職員の説明でした。私が考える首長のあるべき姿です。