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海水温、再び最高記録を更新 <1月12日>

2022.01.12

 地球温暖化が世界各国で深刻な問題として取り上げられるようになり、その対策協議も行われていますがそれぞれの国の事情からなかなか思うように進んでいないのが現実だと思います。

 そんな中、森さやかさんというNHK WORLD 気象アンカー、気象予報士が12日配信した記事は『コペルニクス気候変動サービスは10日(月)、2021年の地球の平均気温が、観測史上5番目に高くなったと発表しました。

 海の方は、さらに深刻です。11日(火)に発表された論文によれば、昨年の世界の海水温は観測史上もっとも高温だったということです。恐ろしいことに、ここ3年間、毎年1位の記録を大幅に塗り替えています。』と始まっていました。

 その影響については『海水が温まることで水が膨張し、海面水位が高くなります。いま世界全体では6億3400万人の人々が海抜10メートル以下に住んでいるといわれており、大勢の人たちが海水面の上昇で洪水や高波などの影響を受ける可能性があるのです。 

 もちろん、東京や大阪といった日本の都市も例外ではありません。

 また海は、人為起源の二酸化炭素を2~3割も吸収しており、それが海の酸性化を引き起こしています。すると酸に溶けやすいサンゴなどにも大きなダメージが及んで、サンゴを住処とする、地球全体の海洋生物のじつに4分の1にも影響が飛び火する恐れがあります。』<記事を抜粋し集約>と記されています。

 世界中で災害の危険が高まり、さらに魚介類のニーズが高まっている現代社会において我々の食生活にも重大な悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らしています。

 専門家は二酸化炭素の排出量実質ゼロ、いわゆるゼロエミッションが実現するまで海洋は記録を更新し続けると話しています。

 昨年11月イギリスで、気候変動枠組条約締約国会議(COP26)が開催されました。この会議に合わせて世界中の若者が会場周辺や世界各国で地球温暖化防止に向け行動を起こしたという報道を見ました。日本の若者も人数は少ないようですが同様の活動を行っていることは大変頼もしく感じます。

 地球温暖化や海水温上昇で明確なように、二酸化炭素の排出量実質ゼロは待ったなしの状況です。若者たちの地球を守りたいという思いを大切に、化石燃料に軸足を置く日本の発電のあり方を政府は早急に考え直す必要があると思います。