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パパのスキル大丈夫? <11月23日>

2019.11.23

 『パパのスキル大丈夫? 男性の「育休義務化」で家庭も混乱』23日NIKKEI STYLEが配信した記事のタイトルです。

 記事は『政府は男性国家公務員に育児休業取得を促す制度の検討に入りました。

 仕事に支障が出ないように取得計画を事前に立てさせたり、部下の取得率を上司の人事評価に結びつけたりして、男性職員に1カ月以上は育休を取らせる考えです。

 育休は父親も母親同様に取得する権利があります。ただ実際に取るのは圧倒的に女性です。2018年度に育休を取得した雇用者(育休給付金受給者)は女性34万5千人に対し、男性はわずか1万9千人。

 育休に限らず家事・育児といった家庭責任が女性に偏っている現状は深刻な少子化の元凶のうえ、職場での女性活躍を妨げています。』という書き出しです。

 日本の男性は、育児や家事に対する意識が低いと言われており、アンケートなどの調査でもその結果が出ています。

 記事はそのような現状を踏まえて『意識が低いからこそ外圧で変革を迫るべきだ』という男性の育休義務化に賛成する立場からの意見が掲載される一方で、

 育児の専門家からの『父親の役割や家事・育児スキルを学ばせないまま、育休を強制しても家庭は悲惨な状況になる』や『男性も家事・育児に関わっていくべきです。ただ現状では父親が悩みを気兼ねなく相談できる場所さえ地域にありません。尚早の義務化で、犠牲になるのは子ども。結論を急がず、慎重に議論してほしい』という意見も載せられていました。

 そして記事の最後は『そもそも男性は女性と比べて、困ったときに誰かから助けてもらうという意識が希薄です。女性以上に家庭内で孤立するリスクが高いと思います。

 地域が支援の受け皿も作らず、急に育休を1カ月以上取らされて、育児に前向きに取り組めるのかが心配です。

 育児ストレスや悩みを抱えたとき、その解消が上手にできなければ、矛先は目の前の赤ちゃんに向かいます。男性の育休義務化を議論するならば、子どもにとってどんな環境が最適なのかを忘れずに考えてほしいです』と結んでいます。

 私は長年企業の人事部門でこのような男性女性に係る課題の渦中にいました。

 育休に関しては専門家のご意見の通りだと思います。男性にいきなり育児休暇を取得させても育児、家事がちゃんとできるとは限らないと思います。

 もちろん自分で勉強し意欲的に取り組む方もおられると思いますが、先ずは育休本来のスキルを身に付けるための環境づくりが大切ではないかと思います。育休取得の対象にあるお父さんや、育休について検討中のお父さん方はどのようにお考えでしょうか。