『夫が、散歩を兼ねて郵便局まで封書を出しに行くという。「82円切手があったから、これで出す」と言っているが、郵便料金が10月から値上がりしているはずだ。
私は少し前にはがきを購入していて、62円はがきが63円になったことを知っていた。だから夫に「83円になっているはずだから、ポケットに1円入れていけば」と忠告した。
散歩なのに財布を持って行くのは煩わしいだろうと思ったからだ。ほどなくして帰ってきた夫は開口一番、「84円だったぞ」とムッとしている。
「えっ、そうなの。1円足りなかったから、格好悪かったね」と謝った。幸い、夫は私の気遣いを無視して財布を持って行ったので、事なきを得たという。』これは7日の読売新聞の「ぷらざ」に掲載された「たかが1円、されど1円」というタイトルで読者から寄せられた記事です。
記事は『70になったおじさんが、たかが1円、されど1円のことで右往左往しなくてよかった。老婆心から言ったとはいえ、自分の思い込みを反省した。後日、この出来事を友人に話したら、大笑いされた。』と結ばれていました。
今の時代に1円で買えるものはなかなか思い当たりません。しかしこの記事が伝えるように、どんな物を買うにもそれがどんなに高額なものでも1円足りなければ手に入らないのも現実です。
この話はお金だけにかかわらず、普段は「たかが」と言われる存在が時には大変重要な「されど」の役割を果たすという教訓のように思います。
大企業の何万人もの従業員の中で、普段は目立たない存在が、その発言を取り上げたために莫大な利益を上げたという話はそれほど珍しくないと思います。
同じように、子どもや高齢者・障害者などの弱く小さな声をしっかりと聞き入れる自治体は、福祉の充実した誰もが暮らしやすい、住み続けたい町になるのではないでしょうか。
6日、中井町役場で足柄上郡町村議会議長会が主催する議員研修会があり出席しました。
研修内容は、「災害時の議会対応・議員の役割」というテーマで、近年の災害をふまえて、危機管理教育研究所の主席研究員の方から、近年多発している災害現場の状況から災害に対する備え、起きてしまってからの行動、避難所生活など事例をもとに分かりやすい講義を頂き大変勉強になりました。
災害に遭遇した時の動揺は頭で考えることは難しく、とっさの行動をとるためには、日頃の備えや訓練が必要だということを改めて感じました。
多くの災害現場から学ばれた講師の経験談には説得力があり、2時間の講演が短く感じました。
災害発生時の、行政リーダーや議員の役割・行動などを具体的に分かりやすく解説頂き、すぐにでも役に立つように思いました。今後の活動に是非生かしていきたいと思います。
最後、直接災害の内容ではありませんが、「人生を幸せにするのは何?」という問いに対し、心理学者でハーバード大学成人発達研究の、リーダーが4代に亘り75年間724人の男性を追跡し、休むことなく仕事や家庭生活健康などを記録して得た答え。
『人を健康で幸福にするのは良い“人間関係”に尽きる』という話しがありました。大変興味深く頭に残りました。これからも“人間関係”を大切にして人生を過ごしていこうと思います。
<「災害時の議会対応・議員の役割」議員研修会>
『丸森町議選「こんな時に・・・」12日告示、予定者ため息』4日夕方、朝日新聞デジタルが配信した記事のタイトルです。
記事は『台風19号で大きな被害を受けた丸森町で、町議選が12日告示、17日投開票の日程で行われる。
町内では、なお200人余りが避難所に身を寄せる。だが、延期されず予定通り実施される見通しだ。立候補予定者からは、「こんな時に」といった恨み節も漏れる。』と伝えています。
丸森町は宮城県の最南端に位置し、山北町に松田町と大井町を加えたぐらいの大変広い面積に13,000人弱が住む町です。
記事の中には、現職議員の『連日、町内を奔走している。避難所に行かず自宅の2階で過ごす人たちに食べ物や水を届けたり、土砂の片付けを手伝ったり……。「選挙ムードにはなれない」
自身が町の中心部で経営している漬けもの店「志白屋」も浸水被害にあった。土砂の撤去や片付けは「家族任せで全然できていない」という。
台風の被害で町から人が流出し、商工業者は廃業するのでは、と懸念する。「新しいまちづくりには若い力が必要。言葉は悪いけど、(自分は)落ちてもいいから今は町の復旧が優先」』や
『自宅にも土砂が流れ込み、風呂とトイレが使えなくなった。わずかな時間も片付けに追われ、「選挙と言ってもどうしたらいいのか。今は全部が中途半端になっている」と困惑する。』などの様子が記されています。
今回の選挙は立候補予定者の説明会に17陣営が出席し、14の議席を争うことになるようです。
東日本大震災の時は、臨時特例法が公布され、統一地方選の一環として予定されていた県議選や仙台市議選などが延期されたようですが、今回は臨時特例法の機運は出ていないとの掲載がありました。
記事の中に『立候補予定者の多くは10月25日、選挙運動をポスター掲示や選挙はがきにとどめ、選挙カーや拡声機の使用を減らすことを申し合わせた。被災者の復旧活動を妨げないための配慮という。』との掲載があり、普通の選挙とは違った形の選挙戦になるようです。
候補者にとってはまさに「こんな時に・・」という、活動が大変難しい選挙戦になると考えられますが、「落ちてもいいから今は町の復旧が優先」それが本当のところではないかと思います。
11月4日、息子の長女の七歳のお祝い、次女の三歳のお祝いを小田原の報徳二宮神社で行いました。
振替休日の大安とあって二宮神社は七五三や安産祈願、初参りの家族で大変にぎやかでした。
長女、次女共に緊張した感じでしたが、ちゃんと宮司さんの言われた通りの振る舞いが出来、セレモニーは無事終了しました。
記念写真の撮影では、なれない着物姿に戸惑いながらも、明るい笑顔でかわいい写真が撮れました。この写真は二人にとって一生の思い出になると思います。
天気にも恵まれ、両親とそれぞれのじーじ、ばーばに囲まれての食事会、主役の孫たちにとって心に残る一日になったと思います。
元気に育ってくれることを願うばかりのじーじでした。
“あかねちゃん”は、先日行政視察に訪れた「たつの市」の市民乗り合いタクシーにつけられている名前です。
兵庫県たつの市は、平成17年10月に1市3町が合併してできた自治体であり、人口約76,600人、面積が210.87㎢(小田原市と箱根町を合わせたぐらい)であり、人口の割には面積が広く、南北に細長い地形になっています。
人口が集中している地域がある一方で、低密な地域が市全域に存在し、高齢化率28%が全域に、50%以上の地域も郊外部にはあるそうです。
このような居住環境から市内の移動手段として、電車や路線バスに加えてコミュニティバス、市民乗り合いタクシー“あかねちゃん”ときめ細かな交通手段が出来たようです。
“あかねちゃん”は予約制で自宅から目的地への行き帰りや、目的の行先から別の目的地への移動は可能ですが、市内には一般のタクシーも存在するため、タクシーの営業に配慮し行先は駅や路線バスなどの停留所、医療・福祉施設、金融機関、商業施設、学校や公共施設などあらかじめ設定された場所に限られており、任意の場所へは行けないようになっています。
だだし、あらかじめ設定された場所がたくさんあるため、日常生活をする上ではそれほど不自由はないと思います。
担当者の説明では、コミュニティバスだけでは高齢者や障害のある方はバス停まで行くのも大変で、特に雨の日などを考えると自宅まで来てくれる乗り合いタクシーは市民生活の大きな助けになっているとのことでした。
利用には事前の登録と1時間半前までの予約、受益者負担として1回400円(子供や障害者等事情を考慮した200円料金の設定も有り)が必要ですが、利用者の状況を多くのきめ細かなデーターから分析し改善を重ねることで、利用者は年々増え交通の不便な地域や高齢者などには欠かせない市民の足になっているようです。
6.55㎢という神奈川県で最も小さな面積に18,000人が暮らす開成町、“あかねちゃん”同様の手厚い移動手段についての必要性には賛否が出るかもしれません。
しかし超高齢化社会にあって、移動手段に限らず“あかねちゃん”の考えに学んだ、弱者に対する思いやりの施策は大変重要だと考えます。
福祉の充実は、安全安心の担保と同レベルで考えるべき、住み良い町づくりのベースだと思います。