『小中学生、震災前の1割=バス送迎、合同授業もー福島の避難解除10市町村』というタイトルで、先日時事通信社が配信した記事がありました。
記事は『東京電力福島第1原発事故による避難指示が解除され、小中学校が地元で再開した福島県内の10市町村では、児童・生徒数が2018年5月時点で計758人と、事故前の1割強にとどまっている。避難の長期化で、多くの子育て世代が新たな場所で生活を再建したことが背景にあり、各市町村は厳しい学校運営を強いられている。』と始まっていました。
震災前の1割になった理由として『住民の帰還率は約4割だが、60代以上が4分の3を占め、「子育て世代は避難先の学校で子供の友人関係ができたり、家を新たに建てたりして生活基盤を移している」(町教育委員会)という。』と記されています。
また、教材や給食など教育関連費用は全て村が負担し、さらに送迎のスクールバスを準備するなど、各市町村の厳しい学校運営の様子が具体的に記されていました。
震災から8年経ち、復興が進んでいるといえども、この記事のように決してもとに戻ることのない被災地の現実があります。
3.11、あの悲惨な大惨事を風化させないだけではなく、私たちは被災地のこのような現実を決して忘れてはいけないと思います。
被災地に心を寄せ続けることが大切だと私は考えています。