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感染増でも「大丈夫」本当か <7月11日>

2020.07.11

 東京都の新型コロナウイルス感染症患者の増加が7月9日、10日は2日連続で200人を超えたと報告されています。

 しかし国や都からは目新しいい対策は示されておらず、検査数の拡大や若年層が中心であり従来の深刻さとは違うというような説明がされています。

 そんな中、11日感染症の専門医から『東京都の新型コロナ「若者中心であり重症者が少ないから大丈夫」は本当か?』というタイトルの記事が配信されました。

 記事は感染者数の増加や、重症者は少ないという状況を数字で示したうえで、重症者について『今は多くはありませんが、1、2週間後はどうなっているか分かりません。

 なぜなら、新型コロナウイルス感染症は発症してしばらくしてから悪化するからです。典型的には、発症から7~10日経ってから悪化します。

 新型コロナ患者の多くは、発症から1週間前後で診断されていますが、高齢者や基礎疾患のある人はより短期間で診断される傾向にあるため、重症者が増えてくるのは診断時よりも後になります。

 つまり、重症者のピークは患者発生数よりも後に来るので、今重症者が少ないからと言って安心はできません。』としたうえで、『「若い人は重症化しないので大丈夫」というのは2つの意味で間違っています』と警鐘を鳴らしています。

 間違えているとする2つの理由を『すでに流行は若い人だけではない』『若い人も重症化することはある』と述べたうえで『感染症は自分だけの病気ではなく、周囲にも広げてしまうことが特徴です。

 若い方が感染者の中心である、という現在の状況は「無症状~軽症の人が多いため活動性が高く、感染を広げやすい」とも言えます。

 自分を守るためだけでなく、ご自身の家族や同僚など大事な人たちを守るためにも、一人ひとりが今一度「手洗い」「咳エチケット」「屋内でのマスク着用」「3密を避ける」といった感染対策を今一度徹底しましょう。』と結んでいます。

 7月後半にはまた連休が控えています。全国の行楽地では大勢の観光客を期待しているはずですが、東京都を中心とした首都圏の昨今の状況から、今後も予断を許さない厳しい情勢が続くのではないでしょうか。

 記事の最後にある感染症対策を徹底することが、感染者を減らし、観光客を増やす、全てのベースだと考えます。