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◎(にじゅうまる) <6月26日>

2019.06.26

 25日の読売新聞「編集手帳」に、『◎(にじゅうまる)。小学校の時分を振り返ってテストなどで先生にもらった記憶がないのは、実際にもらったことがないからかもしれない。』との書き出しで始まる記事の掲載がありました。

 記事はさらに『◎の意味を間違えてバッテンをもらった記憶ならある。天候記号である。いい天気の順に並べると、〇快晴、①晴れ、◎曇り。今でも天気図に◎を見ると、頭の中で快晴から曇りへ変換するのが習いになっている。

 なぜこんな記号になったかといえば、〇の中の線や小粒の丸が雲の量を表すためという。したがって雨の地域は雲ばかりだから●となる。梅雨入り以降、不安な天気が続く。降ったりやんだり、ときに晴れたり、天気図の記号もめまぐるしい。

 週末に群馬県に記録的短時間大雨情報が出され、前橋市で1時間に100ミリを超える強烈な雨が降った。人命にかかわる被害がなかったのは迅速な避難はもちろん、心配でも川や田んぼを見に行かないといった心得が浸透したためだろう。

 自治体の防災関係者には気の抜けない時節がしばらく続く。曇と何の縁があるのか、たとえば市役所は地図記号で◎と表記される。にじゅうまるがもらえる対応を。』と伝えています。<『』内は新聞記事>

 出来が良いと褒められるときに使われる◎、天気記号では曇り、地図記号では市役所。

 目の付け所に深い意味を感じさせる記事でした。