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善意のリレー <4月6日>

2020.04.6

 6日、西日本新聞が配信した記事に感激と情けなさを感じました。

 その記事は『コロナ禍花粉症。手持ちのマスクが心もとない。駄目元で、開店前の薬局に家族と交代で並ぶこの頃だ。

 肌寒い早朝、長い列の後方に、幼い子の手を引いた若いお母さんがいた

 ▼「前、どうぞ」。母子の前にいたリクルートスーツの女子学生が順番を譲った。すると、二つ前の若い女性も「前、どうぞ」。さらに、年配のご婦人も、中年のおじさんも、青年も「前、どうぞ」。小さな善意のリレーは暖かな春風のように 

 ▼店内まで進んだ客は、レジ近くの箱からマスクを取って代金を払っていた。そこへいきなり入ってきた中年の男性が、マスクをつかんだ。列の女性が「割り込みは駄目です」と注意しても、男性は「マスクを取ってから並ぶんだ」と言い放って店外へ

 ▼男性は企業の管理職風。順番を譲った女子学生を面接するような立場かもしれない。大人であり、社会人の先輩なのに、心が冷える自己中心。みんなマスクで顔を覆っていても、振る舞いからマスクの下の素顔がのぞく

 ▼マスクは医療用以外、コロナ予防に過度の期待はできない。むしろ、自分の飛沫(ひまつ)を外に飛ばさず、他人にうつさない効果が大きいとか。無自覚の感染者が多いとされる若者もできるだけ着用を

 ▼九州で感染者が急増している。こんな時こそ、自己中心ではなく、苦しい立場の人に「前、どうぞ」と言いたい。知らない誰かへの思いやり、という効果も備えたマスクである。』と掲載されていました。

 「今は世界中が心を一つにするとき」何度もブログに掲載しました。このような時こそモラルが問われるのではないでしょうか。

 何とも微笑ましい善意のリレーだと思います。それをたった一人の大人がぶち壊してしまう行動。情けないとしか言いようがありません。

 スタートランナーの女子学生には、素晴らしい将来が待っていることを願っています。