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水害に備える <7月15日>

2019.07.15

 西日本豪雨から1年経った7月、被災地から当時の状況を伝える記事が数多くインターネットに配信されるようになりました。

 目的は被災地の悲惨な状況を風化させないこと、被災地の状況を全国の自治体の教訓として減災や、もしもの備えにつなげて欲しいということだと思います。

 私のブログを読んで頂いている方から、「かなり頻繁に水害にあった被災地の状況を掲載しているが、どのような意図があるのか。」という反響を頂きました。

 すでにブログに掲載したように、開成町議会定例会6月会議の平日議会で私は「本町で町民の命を脅かす最もリスクの高いものは何だと考え、またその対策をどのように考えているのか」と町長に問いかけました。

 町長の答弁は「開成町において、最もリスクの高い災害は台風やゲリラ豪雨に伴う水害である」というものでした。

 以前、「開成町にボートの備えはあるのか」という一般質問がありましたが、それに対し答えは「ない」とのことでしたので、再質問で同じことを問いました。

 町長答弁は「神奈川県が出した酒匂川などの浸水想定は、傾斜があり小田原まで流れていくのでボートを準備する必要はない」とのことでした。

 このボートの質問から、私が本当に聞きたかった町長の強い想いを聞くことが出来ず、一般論に終わってしまいました。

 昨今の想像を絶する想定をはるかに超えた災害が現実となっている状況を鑑み、県の情報に基づくものだけで住民の命を守ることはできるのか、はなはだ疑問です。

 この町長の答弁で私は、全国で現実に発生している未曽有の災害を本当に教訓にして行動できるのだろうか不安になり、インターネットに配信された被災地の状況を参考に、もう一度真剣に考える必要があるのではないかと思い、ブログに掲載しています。

 町長の考えが変わらない限り、私の意見など何の影響力も待たないかもしれませんが、災害に備える自治体のスタンスは大変重要だとの想いで、今後も機会あるごとに訴え続けていきたいと考えています。